勾留8日目(釈放と保釈の違い)

 

はい、どうも僕です^ - ^

 

まずは8日目の日記から✍️

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◯月◯日(金):今日は購入したノートを使っていろんなメモや手紙ん下書きを書くつもりだったのに護送で検察の取調べだったので、使わなかった。あの長椅子、お尻が痛くなる。尻の形変わるんじゃないかと思うくらい。

担当検事だと言ってきた検事から初めて取調べを受けた。話し方が人情っぽいせいもあってか話しているうちに涙が出てしまった。

「言っている事に照合がとれれば情状も考える」と言っていた。

本当に人情的だった。

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検察の捜査は警察とは違う方面でも進めていくので

このあたりも、機会があれば紹介します。

 

 

 

という事で、

今回のテーマは

釈放と保釈の違い

 

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似たような言葉ですし、同じ意味じゃないの?と思う人もいますよね?

僕もそうでした💦

逮捕された有名人も

警察署の玄関で謝罪しながら出てきますよね?

あれはどういう意味でしょう?

 

今回はその違いと

保釈について詳しく紹介していきます。

 

 

 

 

釈放と保釈の意味

釈放と保釈の違いについて説明する前に

それぞれ辞書を引いてみます。

 

【釈放】許して放つ事。

【保釈】保証金を納付の上、一時的に釈放する事。

 

これに集約されてますね。

保釈はあくまで、釈放を許す措置のようなイメージです。

 

では、詳しく紹介します!

 

 

釈放のタイミングは?

ケースバイケースですが、釈放の決定を出すタイミングは何度かあります。

 

・勾留満期20日内で捜査が進まなかった為、証拠、嫌疑不十分扱いで釈放。

・勾留中に弁護士を通じて被害者と和解できて被害届が取り下げられたので釈放。

・罰金刑の為、拘束の必要がなくなり釈放

 

辞書の意味通り、無罪に近いイメージです。

 

 

保釈のタイミングは?

それでは保釈の場合はどうでしょう?

前の記事でも紹介したように、

勾留満期20日を超えると

裁判所宛に保釈請求を出す事が出来ます。

弁護士さんを通じて、色んな条件をクリアし、裁判所が請求を許可すれば、晴れて保釈となります。

条件をクリアしてるように見えても、判断するのは裁判官です。再犯の恐れや逃亡の恐れがあると判断されれば、却下となりますし、

被疑者に代わって、弁護士さんは知らないところで、

色んな書類を提出してくれてますが、保釈の理由が弱ければ請求は通りません。

 

ただ、何度も請求を出す事は可能です。

 

 

保釈の条件は?

芸能人はほとんどの人が保釈されてるイメージですが、

保釈の条件はそんなに簡単ではありません。

最低条件があります。

 

<身元引受人がいる事>

家族がいれば家族が一番望ましいようです。

次に望ましいのは、勤務先の社長などです。

以降は、彼氏や彼女、親しい友人でしょうか。

身元引受人となる人は、

「被疑者を監督する」旨の書類を書く必要があります。

被疑者との関係や引き受ける住所、保釈をお願いする文章などです。

基本、保釈後は身元引受人の所で住む事が条件です。

 

<保証金を納付できる事>

請求が通らなくても何度も請求できると紹介しましたが、

保証金を払うタイミングは請求の許可が出た時一回だけですので、そこは安心してください。

しかし、保証金は安いものではありません。

 

ちなみに、、、

僕は世間知らずだったので、初めて知ったんですが、保釈保証金というのは、

裁判が終われば全て返ってくるお金です。

保証金という名前の通りですね。

 

そんな保証金は被疑者の収入や犯罪内容に応じて裁判官が決めます。

 

芸能人は300〜500万円くらいが多い印象ですね。

元日産社長のカルロス・ゴーンは億越えですが、

逃亡したので、納付した保証金は当然返ってきません。

(お金を捨ててでも逃亡したかったんですね)

 

一般人の僕らは概ね150〜250万円くらいのようです。

僕は200万円でした💦

返ってくるとは言え、大きいお金です。

誰でも用意出来る訳ありません。

僕はありがたい事に親族から借りる事が出来ましたが、

親族も用意できず、本人にも貯金がない人はどうしたら良いのでしょう?

 

 

保釈支援協会から借りる

これも初めて知ったのですが、保釈保証金を貸し付けてくれる協会があるんです。

 

https://www.hosyaku.gr.jp/

審査はありますが、外にいる親族や引受人となる人が申請する事が出来ます。

裁判が終わるまでの2〜5週間程度の間、

金利というより手数料という形で

少し支払いながら、裁判が終わればそのまま弁護士さん経由で返すのでローンとはちょっと違う仕組みです。

被疑者やその家族、友人にとっては優しい協会だと思います。

 

ただ!注意したいのが、

身元引受人になるという事は

その辺の覚悟も必要だという事です。

信用してお金も借りて書類も書いた

だけど、被疑者が判決が怖くなって

カルロスゴーンの様に逃亡してしまうと、

その保証金は国に没収され

協会には返す事が出来なくなるので

まるまる借金に早変わりです💦

 

 

保証金の支払い方

保釈保証金は銀行振込で納付します。

弁護士さん経由で振り込んでもらいます。

保証金を納付すれば、

手続きは全て終わり、保釈になるわけですが、

振込である以上、銀行の営業時間内での確認になります。

 

裁判所で納付が確認とれれば、

速やかに留置されている警察署に保釈の命令されます。

命令が出されたら食事の準備していようが、

保釈の準備がはじまります。

部屋から出て、所持品の確認作業をして着替えて

釈放となります。

 

保釈までの流れ

最後に簡単に保釈までの流れをまとめてみます。

 

 

1)身元引受人の相談

20日を待たずとも準備はできます。

弁護士さんにお願いをし、身元引受人となってくれる人を探します。

警察が没収している自分の携帯電話などを持ち帰ってもらい、

連絡先などを教えます。

(被疑者から渡された手紙や所持品を持ち帰るのを『宅下げ』と言います)

 

 

2)誓約書や反省文の準備

接見(面会)に来てくれる弁護士さんに

相談し、誓約者や反省分を留置所内で書いて渡します。

 

 

3)保証金の段取り

身元引受人に借りてもらうのか、自分の口座から引き出すのか

どちらにしても弁護士さんや身元引受人に段取りしてもらいます。

 

 

4)保釈請求の提出

身元引受人に書いてもらった書類や自分で書いた誓約書や反省文、

弁護士さんの書類を保釈請求として提出します。

 

 

5)保証金の納付

許可がおりると、保証金額の指定があります。

【保証金額が提示される = 保釈許可された】

という事になります。

 

 

6)裁判所から保釈命令

納付が確認取れ次第、警察署にFAXで命令書が送られます。

この時点で裁判所は保釈請求を認めてるので、

命令書をFAXするだけ(?)で着金から命令までは早いです。

 

 

7)保釈

警察署(留置所)は保釈命令を受けたら、すぐさま被疑者を呼びよせ、本人と保釈準備にとりかかります。

ちなみに、

『24時間以内に保釈しなければならない』

とあるようですが、

着金確認から保釈まではおおよそ2時間程度のようです。

 

僕の場合は銀行の営業開始時間9時に着金してもらい、

11時には保釈されてました。

 

 

芸能人の保釈について

よく警察の玄関でマスコミに囲まれて

ビシッときめて、スーツ姿で謝罪してますよね?

 

「あれ?そんな格好で逮捕されたんですか?」

って思うんです。

 

実は芸能人は保釈と同時にスーツやスタイリング材、メイク道具等を差入れて、

留置所から出たら警察署のトイレ等で準備してから

マスコミの前に姿を現すそうですよ。

男性であれば留置所内は髭剃りもままならないはずですから💦

 

芸能人も大変ですね…

 

 

 

ニュースの報道だけ聞いてると

特に芸能人はポンポン、保釈されてるように感じますが、

紹介した通り、

弁護士さんがどんなに優秀だとしても

自分一人がお金をたくさん持ってたとしても

必ず出れるという訳ではないんです。

人知れず、保釈を断念せざるを得ない人たちもたくさんいます。

(自業自得なので、同情は必要ないですが)

 

逮捕されて家族や友人、勤務先に心配かけて

保釈を申請するにも、

心配かけた人達にお願いをして迷惑をかけるんです。

 

お金は返ってくるにしても

やっぱり信用は返ってこないですからね…

 

 

それでももし、

身近な人を保釈させたいという方がいて

そんな人にとって、この記事が参考になれば幸いです。

 

 

 

次回は再逮捕について紹介していきます。

 

ではではまた今度〜☞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編(なんでココにいるんだっ!!)

 

番外編です!

 

ちょっとしたエピソードを一つ紹介します

 

留置所生活では

以前の記事で紹介した通り

同部屋の人は別にして

他の人達と話す機会がありません

というか禁止されてます。

特に検察では一言でも喋ろうもんなら

警察に怒鳴られます💦

。。。結構汚い言葉で。。。。。

 

検察の流れはこちらの記事で↓

ky071811.hatenablog.com

 

 

そんな生活の中で出会った(見ただけ)

心暖まらない一人のおじいさんのエピソードを紹介します。

 

 

 

検察での待機中、夕方にもなってくると

皆んな集中力が切れてきます。

朝から微動だせず座り続け

取り調べ以外は一言もしゃべってはいけないので、尚更です。

 

手錠の音をガチャガチャ鳴らす人が居たり(禁止行為)

あくびを連発する人が居たりと

17時ごろに終わるとは言え、

今が何時だかも分からないので、イライラも溜まってくるんでしょう。

 

そんな待機中での夕方頃、

ウトウトしてたら突然!

 

 

『黙ってろっ!!』

 

!!?

 

 

警官の怒号が💦

 

 

自分の待機部屋の前で警官の怒鳴り散らしてると思ったら

その警官に対して目の前のご老人

ブツブツなんか言ってるんです。

 

 

ほぼ独り言なんですが、

よくよく聞いてみると

 

 

『いつになったら家に帰れるんですか?』

 

 

しつこく警官に聞いてるようでした。

 

あまりにも頑なに怒鳴られまくってるので

さすがにご老人もブチギレ、

 

 

『焼き芋1個盗んだだけだぞっ!!』

 

 

え?((((;゚Д゚)))))))

 

 

 そんなん知るかっ!!

 弁護士にここから出すように言えー!

 静かにしろっ!!

 なんでそんな言い方しかできないんだっ!

  なんで俺はココにいるんだっ!

  いつまでか答えろー!

 

 

その後もしばらく怒鳴り合いがあり

ご老人は何処かに連れてかれてました。。。

結局、同じバスで帰ることはありませんでした。。。

 

 

笑いかけましたが、

たかが焼き芋1個、されど焼き芋1個…

法を犯した人間が言う権利はありません。

 

 

そのご老人も僕も極悪人も同類です。

 

 

なんども言いますが

例えば

梅雨の時期、急な雨だからといって

コンビニで傘をパクっても

酔っ払って良い気になったからといって

痴漢まがいのナンパをしても

なんとなく気に入らないからって

SNS上で誹謗中傷しても

焼き芋を1個盗もうとも

 

出来心だろうとも、相手方が

被害があったと言って【被害届】が出されたら立派な犯罪です。

そして、逮捕されれば

罪の大小関係のない

皆んな同じ扱いの留置所生活が待っています。

 

 

初めての人は絶対辛いですし、

後悔しかしません。

普段の愚痴に溢れた生活が

どれだけ幸せか痛感させられます。

 

 

約20日間、長いですよ〜💦

しかも保釈通らずに20日後に起訴されたら

裁判が終わるまで更に3週間程ありますから、

もっと長いですよ…

 

 

気をつけましょうというか

なんでも自制心をもって

過ごしましょう!

 

 

生きてるだけで偉い

って誰が言い出したのか知らないけど

よく言ったものだʕ⁎̯͡⁎ʔ༄

 

 

という事でまた今度〜☞

 

 

 

 

 

 

 

 

勾留7日目(裁判所の流れ)

 

 

まずは勾留中の日記から✍️

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◯月◯日(木):寝起きが悪い。。。毎日不安だけど、昨日弁護士さんに手紙を元に伝言を頼めた事と、弁護士さんと今後の流れを話す事ができたおかげで、少しだけ気が紛れた気がする。そういえば消灯前に「明日は護送だ」と言われた。こんな生活だから自分の予定なんかないけど、急すぎないか?心構えもなんも無いんだな。。。

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↑のように

急に言われる事もあります。

 

留置課も監視や警戒をしながら業務を行うからなのか、正直凡ミスが多いです。

イレギュラーな事(誰かが問題行動起こしたり、収容人が急遽増えたり、、、)が起きると

日々の業務は大体、疎かになります。

 

 

まぁ愚痴はさておき、今回のテーマです。

裁判所の流れ

 

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逮捕状を発行するのも

起訴か不起訴か判断するのも

有罪か無罪か判決するのも

裁判所です。

 

民事、刑事ともに

法治国家である以上、最初から最後まで

裁判所が関わってきます。

 

そんな裁判所の流れについて紹介します。

 

本記事の目次です。

 

 

 

 

被告人質問(新件)

地方裁判所で行われます。

大体、検察に隣接していたり、近隣にありますので

検察で初めて取り調べを受けた当日や翌日に行われます。

 

裁判所でも待機室があり、1時間ほど待機をした後、

狭ーい個室で『裁判官』『書記官』と対面する事になります。

待機室には大きな掲示物として

<被告人質問とは>

という重々しい権利が書かれていて、

「被告人から直接聞いて裁判官が勾留するか判断しますよ」

的なことが書かれています、、、が、、、

残念ながらあり得ません!

 

前回の記事でも紹介したように

勾留決定の書類は既に出来上がっていると考えてよいと思います。

 

↓前回の記事

ky071811.hatenablog.com

 

ほとんどサインをさせる為の時間だと思ってください。

僕の時は自分含め数人いましたが、全員2分程度で戻ってきてます💦

 

ちなみにこの際の裁判官は

その後の公判での裁判官とは別です。

 

 

勾留延長の通知

10日間勾留が決まったあとは

残念ながら今の日本では

20日間まで勾留決まったも当然です。

その延長の通知を裁判所が10日目を目処に留置所に書類を送ってきます。

ここでは、裁判所に行く必要もなく

通知書の書類だけがぺろっと送られてきて

留置課の人から渡されます。

 

 

起訴か不起訴の判断

裁判所はいくら「警察」や「検察」が事件性があると思って捜査して、起訴要求があっても

『裁判で有罪にでき得る証拠がない』

『20日間内に被害者と和解した』

などの理由から、不起訴にする場合もあります。

起訴の有無や判決だけは

裁判所は中立で、独立した考えのようです。

 

起訴の場合

事件や捜査状況によりますが、

事件を認めて協力的であれば、留置所で20日目を迎え、留置課の人から起訴状を牢越しに読み聞かせられます。

 

不起訴の場合

不起訴の場合は、実はちょっと変わってて

満期前日の19日目に、留置所が預かっている自分の持ち物の確認を警察と一緒にするんです。

そうです!

釈放の準備がはじまるんですね。

留置所で購入したもの

差し入れされたもの

逮捕された時の所持品

すべて1個づつ確認していきます。

次の日の朝、もろもろ落ち着いた時点で晴れて釈放されます。

 

起訴(罰金刑)の場合

罰金刑が妥当だと判断された場合は、20日目の朝に裁判所へ護送され、また狭い個室に呼ばれます。

そこで、罰金額や起訴内容を言い渡され、その場で釈放されます。

裁判所で着替えて、「はい、さよならー」です。

裁判所は割と辺鄙なところにあるので

いきなり、釈放されると方向感覚も分からず

帰りにくいのも事実です💦

 

 

 

保釈請求の判断

いよいよ20日目を迎えると起訴か不起訴か確定します。

前述の通り、不起訴や罰金刑であれば

20日目に釈放となりますが、

起訴となった場合は、裁判が終わるまで

約3週間〜長ければ5週間くらいは

勾留され続けます。

 

そこで保釈請求の制度を皆んな使うわけです。

 

保釈請求を出して、

保釈の可否を判断するのも裁判所です。

この時の裁判官も公判とは別の裁判官になります。

 

保釈については

複雑なのでまた別の記事にまとめます😊

 

 

公判(初公判)

事件に対して初めて行われる公判(裁判)が初公判です。

保釈を受けて、日常に戻っていれば

初公判への出廷命令が届き、公判日に出廷します。

勾留中であれば、警察に護送され

裁判所では警官2人に挟まれながら出廷します。

 

初回である初公判は

罪状認否のみで、これまで行われた捜査での

供述調書を元に、被告人が認めるか認めないかを確認するだけの内容です。

 

僕の時は5分で終わりました。

 

次回の期日を裁判官、検事、弁護士さんで決めて閉廷します。

 

 

公判(2回目・結審)

2回目では、裁判のメインとも言える内容になります。

検察側からは

取調べの調書や

被害者がいれば被害者からの陳情を証拠として提出され

被告人側(弁護士)からは

情状酌量である旨を

反省文や被害者との和解書(示談書)などを提出し、

情状証人が居てくれれば、

証人尋問を行います。

これらを証拠品調べと言います。

 

そしてメインが

被告人質問です。

事件の内容を改めて正直に話し

反省している旨を話します。

そこでは、弁護士さんからの質問の他に

検事と裁判官から厳しい質問を受けなければなりません。

 

『もうやらないという根拠はあるんですか?』

『恥ずかしくないんですか?』

『本当に反省してますか?』

 

意地悪ですが、嘘か本当かを見極める唯一であり最後の時間なので、しょうがないと思いますね。

 

事件が単純だと判断されれば、

2回目のこの時に判決まで出て終わる事もあります。

 

ここまででおおよそ1時間から2時間くらいですね。

 

最後に検事から求刑が述べられ

前回と同じく次回期日を決めて閉廷です。

全ての言い分とその証拠を出して

求刑まで出されればここで結審になります。

※結審 = 判決待ち

 

 

公判(3回目・判決)

3回目は裁判官が決めた判決を言い渡す為の裁判です。

そこで無罪か有罪か、

有罪だった場合、実刑か執行猶予か

ここで全てが決まります。

 

有罪の場合はまず、実刑の刑期から言い渡され

その後に執行猶予の有無が述べられます。

執行猶予を望む人だと

心臓にめちゃくちゃ悪いです🫀💦

 

刑に対しての理由を裁判官から説明され、

最後に、不服であれば控訴できる旨を言い渡され

閉廷します。

 

判決を言い渡されるだけなので、早く終わります。

15分くらいだったと思います。

 

僕は現実を改めて受け止めた事と、

反省と安堵と後悔などが入り乱れて

力が抜けた覚えがあります。

 

ちゃんと生きようと決心して裁判所を後にしました。

 

 

それにしても傍聴マニアって本当にいるんだなぁ

と思いましたね。

3回とも知らないおじさん達がまばらに座ってたのは覚えてます。

担当の弁護士さんも「お知り合いの方でした?」って聞いてきたくらいでした笑

 

 

裁判費用請求

資産や預貯金がなければ国選弁護士さんが付いてくれ、弁護士費用は一切かかりませんが、

裁判費用は請求されます。

特に執行猶予の場合は、ほとんど請求されるようです。

しかし、これも免除申請は可能で、

お金がない旨の理由を裁判所に提出し

それが認められれば、免除されます。

 

 

経験した中ではこんな所でしょうか。

 

裁判所という、TV等で見慣れた場所が

いざ自分の事で出廷すると

より厳格な場所に感じます。

 

証言台の前に立てば、

裁判官も書記官も検事も法の名の下に

間違いがないように

鋭い視線と質問をしてきます。

 

 

二度と経験したくないですし、

誰もが経験をする必要のない事です。

 

何となくの雑学程度で覚えてもらえたらと思います😊

 

 

次回は

検察で起きた、ちょっと変わったエピソードを紹介したいと思います。

 

 

ではでは、また今度〜☞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検察の役割② 1日の流れ

 

早くもどうも僕です😎

 

前回からの続きです。

 

各地方検察庁に呼ばれた日の1日の流れについて紹介していきます。

では早速!

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時間軸はこんな感じです!

 

 

 

【8:00】

留置課の人が来て、準備するよう促されます。

 

【8:30】

その日呼び出された人が部屋から出され、手錠をかけられ、全員ロープで繋がれ、お迎えのバスに乗り込みます。

 

こんなバス↓です。

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留置所から検察に行く事を護送と言います

 

よくニュースなどで容疑者が警察に連行されてる様子を写してますが、このバスに乗る一瞬のタイミングを狙って撮ってます。

凶悪犯やガーシーの様な場合は

個別に護送されます。

 

【9:00】

検察に到着すると、裏口からロープに繋がれたまま入っていきます。

そこには少なく見積もっても30人は警官が見張ってます💦

 

待機室まで進み、ロープだけ外されると、そのまま最大8人座れる部屋(牢屋)に各警察署から集めまられた被疑者をバラバラに割り振ります。

木製の長椅子と丸見えのトイレだけある部屋です。6畳ほどしかない部屋に8人です💦片足のあぐらはかけますが、お行儀良く座らないと、8人座れません💦

また、ここでは会話は禁止、手錠もされたままで

時計もありません。

 

この部屋で自分が検事に呼ばれるまで待ちます。

 

何時頃呼ばれるかは分からず、警官に聞いても教えてくれません。

『この日に取調べはするけど、何時に取調べをするかは決まってない』んです。

なので、9:00から17:00頃まで会話せず、椅子に座って微動だにしない状態を保たなければならない事も😱

 

これが勾留中の分かりやすくて辛い経験の一つですね!

 

容疑を否認すれば、何度も検察に呼ばれ取調べを受ける事になりますし、

この辛い経験を何度もさせて、自白を促そうとしてる節すらあります。

 

【12:00】

お昼です。コッペパン2つが渡され食事を摂る時間です。

このお昼の1時間だけ手錠が外されます。

でないと食べれないですからね。。。

といってもパン2つなんてゆっくり噛んで食べても5分です。

残り50分くらいは結局、待機です。。。

13時になるとまた手錠され、午後の待機の時間が始まります。

 

【?:??】

AMかPMのどこかで取り調べに呼ばれます。

自分が終わっても団体行動ですので、同じ留置所の人間が全員終わってなければ

終わるまで待機です。

朝一(9:30とか)に呼ばれても、終わるまで待たなければなりません。

 

 

【17:00】

検察庁が一般業務を終わる17時ごろを目処に全員の取り調べが終わります。

同時に長い待機という名の拷問が終わります。

朝と同じようにロープで繋がれながらバスで自分が勾留されている留置所に戻ります。

 

 

 

ご覧のとおり、1回の取り調べに1日かけて行われます。

人権がないとまでは言いませんが、既にこの時点で罰を受けている印象です。

悪いことをしている人がほとんどで、然るべきですが、

中には、本当に無罪だった人や、誰もがしたことあるようなちょっとした違反の人もいます。

 

また、外国人にはより厳しい印象です。

国家公務員の警察官には英語を話せる人がほとんどおらず、

何か困って英語で話しかけても通じません。

30人ほどの中にもいません。

こちら側から手伝おうにも話した瞬間、怒鳴り散らされるので、それもできず。。。

(外国人への扱いはまた別の記事でまとめてみたいと思います)

 

何をするにしても厳しい生活の20日間(22日)、

こんな思いはもう2度としたくありませんので

疑いであろうとも

全うに生きたいものです。

 

次回は検察の次の行程である

裁判所の流れについて紹介していこうと思います。

 

 

ではまた今度〜☞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勾留6日目(検察の役割①)

関東も梅雨入りしましたね

雨が鬱陶しく感じるけど、

雨音聞きながら眠るのは好きです😊

 

「恵の雨」とも言いますし!

 

本当の天敵だと思うのは湿気だと思ってるどうも僕です_φ(・_・

 

 

今回、紹介するテーマは

検察の役割(流れ)

 

検事が主役のドラマもたくさんあると思います🎭

検察庁の検事から取調べを受ける側から見た世界を紹介します!

 

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まずは勾留中の日記から✍️

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◯月◯日(水):自弁?購入品がやっと渡された。便箋。わざわざ買って使うことはないと思っていたけど、使うことになりそうだ...今日は刑事の取り調べが11:00からあった。覚●剤の薬●検査もさせられた。あんなに大人数に見られながらやるもんなのか?出るもんも出なくなる気がする。。。

結果はもちろん陰性。覚●剤はやってません!取り調べでは、色々考えてしまって涙を流してしまった。初めからやるんじゃなかった。弁護士さんが夜に来てくれてに□□(妻)あてに書いた手紙をメモしてもらい伝言をお願いした。

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はい、後悔するのが遅すぎましたね。。。

 

 

 

それでは本題へ!

被疑者と検察の関わりについて、

経験した限り、紹介していきます。

 

今回の目次はこちらです。

 

 

 

 

警察と検察の違い

以前にも紹介しました通り、

警察はあくまで、有罪疑惑の人間を逮捕という手段を使い、

拘束をし捜査をする機関です。

日常の生活を守るという意味では本当にそうだと思います。

まず一度、拘束(逮捕)して被害を防ぎ、検察に判断を委ねるということです。

 

一方、検察は罪の有無を見極め、

悪しきは罰を与える為に裁判所に刑を求める機関です。

 

流れはこんな感じです↓

 

『警察が身柄を拘束』

↓(検察へ)

『検察が起訴か不起訴かを判断』

↓(裁判所へ)

『有罪か無罪かを判断』

 

 

検察(検事)との関係

以前の記事で紹介しましたが、警察から事件と送致(書類送検されたら被疑者として検察の取調べを受ける事になります。

 

ky071811.hatenablog.com

 

部屋では検事と事務官の二人がいて

カメラと録音機器がある無機質な部屋で取調べを受けます。

ドラマの様な個性的な部屋はありません。

ちなみに事務官はタイピングがめちゃくちゃ早いです。

話した内容をリアルタイムに打ちまくってます。(無言で)

 

 

新件

聞き慣れない言葉だと思いますが、

逮捕後に初めて、検察に呼ばれて検事から一つの事件に対して初めて取調べを受ける事を新件と言います。(新しい事件の略)

ほとんど、この時に取調べを受ける検事がその後の勾留満期まで担当になります。

 

 

調べ検事と公判検事

上記の通り、同じ検事が満期まで担当しますが、あくまで取り調べまでです。

ここまでが調べ検事です。

 

基本、起訴になると裁判を担当する別の検事に引き継がれます。

これが公判検事です。

どっちが偉いとかは知りません。

 

 

検察から呼び出されたら

逮捕・勾留後、新件含めて20日間で検察は起訴か不起訴かを判断しなければなりません。

警察から送られてきた捜査資料や本人の供述調書を元に、本人を呼び出し、取調べをして検察の調書を作成していきます。

なので、留置所での20日間で数回程、呼び出されます。

当日の夕方とか急な取り調べではなく

検察の取り調べが決まった前日に留置課からお達しがあります。

 

 

検察庁の場所

警察署(留置所)が各市区町村以上あるのに対して、

検察庁都道府県に1つか2つしかありません。

都内は23区が霞ヶ関

都下(23区外)は立川になります。

大田区の留置所でも霞ヶ関ですし

高尾の留置所でも立川です。

 

 

検察の取調べの1日

警察検察、よくよく考えると割合が全然合ってません。

各警察署(留置所)に多くの被疑者が収容され、その一人ひとりが定期的に検察に呼び出される訳なので、ほぼ毎日、検察で50人程は取調べをしています。

なので、団体行動です。

朝から検察に連れて行かれ、15分〜1時間(人によっては2時間)の取り調べを受ける為に

9時から17時まで待機することになります。

 

※1日の流れは次の記事でまとめます。

 

 

接見禁止(面会禁止)

取り調べの結果、

『共犯者がいる疑惑』

『被疑者が容疑を否認、黙秘している』

などの場合、

検事が、面会を許すのは捜査に支障がでると判断し、接見禁止命令が出されます。

この命令が出されると、例え容疑に関係のない家族であろうと

弁護士以外は面会ができなくなります。

面会だけでなく、手紙のやりとりも許されません。

これは満期になって起訴、不起訴が決定するまで解除されません

これが地味に痛いです。

 

僕も家族宛に手紙を書いていましたが、

接見禁止がついていたので一人で送った気になって手紙をしたためていました。。。

連絡の手段がばっさり断たれるので、差し入れも難しくなりますね💦

全て弁護士さん経由に頼るしかないんですが、

弁護士さんも忙しく、なんでも聞いてくれるわけでもないですし、

仮に聞いてくれたとしてもタイムラグがどうしても発生します。

 

 

土日祝日は?

新しく送致されてきた新件の場合、48時間以内に勾留決定通知の判断をしなければ

ならないという法律があるので土日祝関係なく行くことになりますが、取り調べは基本平日に行われます。

しかし、事件の特殊性やスケジュールによっては土日祝も取り調べは行われます。

でないとゴールデンウィークなどの連休は捜査がまったく動かないということになってしまうので。。。

罪名も知りませんし、話したことはありませんでしたが

同じ留置所内で検察にほぼ毎日呼ばれている人もいました。

同情はしませんが、辛かっただろうなーと今でも思います。

 

留置所の生活も検察での待機の時間も僕にとっては

辛い経験でしかありませんでした。

こんな経験はして欲しくないので、

注意喚起の意味も含めて伝わればと思ってます。

 

 

 

では次回は続きとして、検察庁での1日について

紹介していきたいと思ってます!

 

 

また後日〜☞

 

 

 

 

 

 

勾留5日目(勾留期間について)

天気予報の雨マークが増えた関東地方です。

梅雨の季節を実感してきた今日この頃な

どうも僕です😚

僕は関東に住んでいますが、関東も梅雨入りしたようです。

 

 

まずは今回のテーマです。

勾留期間について

 

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よくドラマなどでは親族等が迎えに来て

「母親が迎えにきてくれたぞ!」

「もう悪さするなよ!」

なんて刑事が言って解放みたいな流れあると思いますが、

『逮捕』されてしまったらそんな事にはなりません!

 

ドラマなんで、時間すっ飛ばしてますが、

長い勾留期間を経た上に不起訴になって初めて出られます。

一応、勾留期間は耐え忍んだという設定がそこにはあります。

今回はその辺について詳しく紹介していきます。

 

 

その前にまずはいつも通り勾留中の日記から✍️

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◯月◯日(火):同室二人のうち一人の拘置所への移送が決まったようだ。本人は嬉しさと寂しさを滲ませていた。拘置所の方が良い環境なんだろうか?分からない。

今日はココに来て初めての風呂に入った。色々と考えていて風呂にどれだけ入っていないとか気が付かなかった。シャンプーはメリッ◯でコンディショナーは無し。髪がバサバサだ。。。

昨日弁護士さんから差し入れもらった便箋で手紙を書いた。おかげで少しだけ気が紛れた。

□□(妻)と△△(友人)、会社あてにとりあえず手紙を書いた。まだ発送はできないけど、書いた事で送った気持ちになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

何かやる事があるだけで、時間が過ぎるのが早く感じますし

同室の人と仲良くなかった場合なら尚更です。

TVやスマホなんかないですし。。。

本も普段読み慣れている人なら、あっという間に読み切れちゃいます。。。

 

 

 

 

ではでは勾留期間について

時系列に詳しく紹介します。

 

 

 

 

 

 

逮捕されてしまったら

逮捕されたら警察は逮捕の時間から48時間以内に検察に送致しなければなりません。

この時点で黙秘を決めていようが、逮捕に至った書類や状況証拠で事件として送致する事は可能です。

 

 

送致されたら(書類送検含む)

警察から送致された事件を次は検察が勾留させるか釈放するかの判断を送致されてから24時間以内に裁判所へ通知を提出します。

逮捕された本人(被疑者)は逮捕されてからおおよそ2日後くらいに裁判官と面と向かい、勾留質問と言った面会の時間があり、そこで勾留になるか釈放になるか最後の陳述ができます。(という事になってます)

 

 

勾留の言い渡し(裁判所)

検察から勾留要望が届いたものに決定通知するのが裁判所です。

上に書いた通り、裁判官、書記官がいる狭い個室で最後の陳述を聞き、それを聞いて判断するという法律にはなってますが、検察から勾留要望が来ていたら可能性はゼロです。

僕も涙ながらにお願いしましが、

冷たい顔で「もう決まってるから」の一言で終わりました💦

 

 

勾留決定(10日間)

勾留決定されると、裁判官と話した日を含めて10日間の留置所での生活が決定します。

嫌な日々の始まりです…

この10日間で警察、検察の取調べや捜査が本格的になります。

 

 

勾留延長(10日間)

10日間で事件の捜査が終結しなかったり、検察の方で有罪、無罪の判断がつかなかった場合は、更に10日間の勾留延長がされます。

 

という事で、捜査はハナから10+10の20日間ありきでされますので、勾留決定=20日です💦

10日間というのは建前でしかありません。

僕の勾留中も10日で釈放された人は一人もいませんでした。

 

もろもろ足していくと

最短で保釈を受けれるのは

逮捕されてから20+2の22日間です。

約1か月間です…長いですね💦

 

 

勾留満期(20日後)

さすがにここまでに捜査は終決させ、検察は起訴か不起訴かを決定します。

 

起訴の場合:保釈申請がおりない限り、裁判が終わるまで拘置所への移送か、引き続き留置所での勾留です。

(※裁判の流れはまた別の機会に!)

 

起訴(略式起訴)の場合

いわいる罰金刑です。その場で支払う訳ではなく、金額を言い渡され、これをもって釈放となります。

後日送付される請求書?に納付する事で罪を償います。

被疑者の身元がハッキリしていて、反省の様子がみられた上、罰金刑に相当する罪の場合のみ、該当します。

 

不起訴の場合

その場で釈放になります。

前の記事でも紹介しましたが↓

 

ky071811.hatenablog.com

 

逮捕され前科はつきますが、罰はなく前歴もつきません。

「裁判しても有罪に出来る証拠がない」

「被害者がいて示談し、被害届が取り下げられた」

などの理由からです。

 

保釈釈放については

ケースバイケースなので、これもまた別の時に詳しく紹介します!

 

 

 

最悪のケースでは

逮捕 → 留置所 → 拘置所 → 刑務所

という順で刑期を終えるまで一度も出てこれないパターンもあり得ますので十分気をつけましょうね。

何度も言いますが

微罪だろうと

軽犯罪だろうと

扱いは一緒です!犯罪は犯罪です!

 

 

ちなみに僕がいた施設では色んな理由があるんでしょう、最長で8ヶ月も留置所にいる人もいました。(どゆこと??)

そこから裁判などがあるので、有罪になれば+刑期で長い長い牢屋生活になってしまいます。

 

前回の記事のとおり、ルールも厳しく日常の情報は入ってこないので、

不要な経験です。

武勇伝になんかなりません!

 

しつこいようですが、

全うに生きていきましょう!

それが一番の武勇伝になります!!

 

 

次回、検察の役割について紹介します。

 

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ではではまた後日〜☞

 

 

 

勾留4日目(留置所のルール)

 

蒸し暑い日が続いてますね😅

今年はどんな夏になるんでしょう?

冷夏という予報が出ても

「比較して」という話なんで

夏は夏です、はい💦

 

という事で、どうも僕です(^。^)

 

 

今回のテーマは

留置所のルール

 

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その前にまずは勾留4日目の日記です✍️

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◯月◯日(火):同室二人のうち一人の拘置所への移送が決まったようだ。本人は嬉しさと寂しさを滲ませていた。拘置所の方が良い環境なんだろうか?分からない。

今日はココに来て初めての風呂に入った。色々と考えていて風呂にどれだけ入っていないとか気が付かなかった。シャンプーはメリッ◯でコンディショナーは無し。髪がバサバサだ。。。

昨日弁護士さんから差し入れもらった便箋で手紙を書いた。おかげで少しだけ気が紛れた。

□□(妻)と△△(友人)、会社あてにとりあえず手紙を書いた。まだ発送はできないけど、書いた事で送った気持ちになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

これも各地によって違いはあると思いますが、ある程度統一されてるはずなので、大体合ってると思います。

話題のガーシーの逮捕もありますが、

他人からするとサラッと「逮捕」だけ注目してしまいますが、逮捕された後は本人としてはなかなか辛い生活となります。

拘置所や刑務所程ではないにしろ現実からは引き離され、非現実世界が待っています。

 

はじめての人なら尚更です。

ギャップに驚きとショックを受けます。

 

では、本題です。

留置所のルールについてです。

 

以下、まとめました。

 

 

 

呼ばれ方

留置所施設に入った瞬間から番号が割り振られます。

呼称番号と言います。

入った順の番号のところだったり、罪名によって10桁ごとに変えてあったりと各地様々なようです。

(割り振りルールは分かりません)

日常に戻るまでは施設内での書類へのサインも番号で書きますし、施設内では大声で番号で呼ばれます。

ちなみに僕は347番でした。

 

 

部屋の割振り

同室内で同じ罪名の人間が一緒にならないようにしてるようです。

情報を共有させない為でしょう。

 

 

施設内でのコミュニケーション

部屋内の人間同士で小声で話す事は容認されてますが、洗面の時間や風呂の時間等で他の人間と話すのは禁止されてます。

食事の際も含め、貸し借りも禁止です。

好き嫌いで残そうが、体調不良で残そうが、残した状態で返却です。

施設内はロスだらけです。

まぁ、トラブルの原因を少しでも減らす為なんだと思います。

 

 

外国人事情

これは結構驚きでした。

近年、日本も外国人労働者も多く住んでいることもあり、外国人の被疑者も増えてるようで、僕の入った施設内も3割ベトナム、1割中国6割日本人といった具合でした。

そして、施設内はどんな事情だろうと外国語は一切禁止されてます。

日本語が分からなかろうが、許されません。

日本の警察もとても優秀なので、英語含めて外国語を喋れる人は皆無です。

英語圏の外国人容疑者相手ですら通訳呼ぶくらいですからね。

恐らく署内に英語話せる人、一人居るか居ないかくらいのレベルだと思います。

日本人の悪いところがでてますね。

どちらにせよ、外国で逮捕されるもんじゃないです。

 

 

トイレ事情

一応、丸見えではありません。

ただ、隔て程度なので音と匂いはダダ漏れです。

監視もあるので小窓も付いていて、大をしてるのか小をしてるのかは一目瞭然になってます。

ちなみに同室の人間同士ルールで「大の時は流しながらする」という匂い対策をしてるのが一般的のようです。

紙はトイレットペーパーではなく、ちり紙といって水に溶けやすい再生紙です。

弱い人はあっという間に痔になること請け合いです。

 

 

お風呂

週に2回〜3回ほどあります。

朝の9時〜10時くらいに、15分という時間制限内で、5人〜6人づつ入ります。

泡のたたないシャンプーをワンプッシュだけ使えます。

湯船も2人がようやく入る程度の大きさなので早いもの勝ちです。

ここでも留置課の人達に監視されています。

 

 

運動(髭剃り・爪切り)

土日祝を除いた平日に毎朝あります。運動とは名ばかりですね。

1枚刃の骨董品の様な電気シェーバーを使いますが、これがまぁ剃れない!

肌がボロボロになるだけです。

お風呂の時もまともな洗顔出来ないですし、化粧水なんかもっての他なので当然なんですが💦

 

 

洗濯

週に1回程度あります。

代わりの服があれば朝の運動の時間に出されたカゴに出して洗濯してくれます。

干すところはないので、洗濯機 → 乾燥機で一気に終わらせ、昼ごろには戻ってきます。

そう、縮んでね。笑

 

 

食事

食事の時間は床を汚さないようにゴザを敷いて、座って床で食べます。

メニューは前回の記事で少し紹介しましたが↓

 

ky071811.hatenablog.com

 

今回はもうちょっと詳しく。

 

朝昼晩決まった時間に出ます。

刑事の取調べがあってもこの時間には部屋の中に戻ってきます。

内容としては質素この上ありません。お弁当形式になっていて、一応白米です。

衛生上の問題なのか、冷蔵保存されたものを

時間になったら出して持ってきてるんでしょう。良くて常温で冷たいのがデフォです。

おかずも腐りにくい揚げ物が8割くらいの確率で出されます。

生野菜なんて見る事ありません。

 

一例として

 白米・沢庵の刻み・卵1/2で作ったオムレツ

コッペパン2つ・シュウマイ1粒

白米・漬物の刻み・蓮根の挟み揚げ・具無し味噌汁

 

一応、『臭い飯』ではありませんが、

『香りのしない飯』なのは確かです。

僕は少しでも満腹感を得るため、いつもの10倍は噛みまくって食べてました💦

ただ、ここでも常に見られてるので、ゆっくり味わってもいられず、10分もすれば食べ終えてしまいます。

 

 

自弁(購入品)

施設内に自分の所持金を使って購入するものを「自弁」といいます。

買えるものは、石鹸や歯磨き粉、リップクリーム、便箋、封筒、切手など施設内で必要なものが主ですが、昼食をグレードアップする事も可能です。

日替りで、昼食時に牛丼のり弁などがプラスされます。

(それでも常温なのですが…)

以下記事でさらに詳しく紹介してます↓

ky071811.hatenablog.com

 

面会

面会にもいろいろとルールがあります。罪の種類によっても変わってきます。

 

弁護士

弁護士の面会は365日24時間が許可されています。時間も無制限です

面会室には留置官も入ってはいけないので、どんな話をしても良い事になってます。差し入れをしてくれる弁護士さんもいますし、自分の所持品を持ち帰って家族に渡すようお願いする事もできます。

(弁護士さんによります)

 

友人や親族

一般の面会は平日のみです。16:30までとなっており、1日一人まで面会が出来ます。20〜30分の制限有り。

一般の面会には留置官が立ち会い、会話内容をメモしています。

制限時間もあり、立ち会いもされるので、一番話したい人と話しきれない歯痒さがあります。

ただ、僕の場合は合わせる顔が無かったというのもあり、会いたいような会いたくないようなという複雑な気持ちで面会してましたね。

ちなみに差入れなども面会時に入れる事が可能です。

 

 

差入れ

出来るものは限られてます。

 

・本(雑誌、漫画、新聞、単行本、文庫本だいたいOK)

・切手やノート、便箋

・現金

・洋服(スウェット、Tシャツ、パンツ、靴下)

・書類(離婚届や委任書など)

 

現金(書留)も含めどれも郵送での差入れ可能ですが、必ず差出人の記載は必要です。差出人が不明だと本人には入りません。

 

 

反対にNGなものです。

 

NGなもの

・洋服(フード付のもの、紐があるもの、長いタイプの靴下)

※スウェットなどの紐を抜いても穴を縫って塞がないとNG扱いです

・飲食物

 

洋服が厳しいですね。自●や、自他を傷つける可能性があるもの全てを排除する為です。

手紙にしても差入れにしても本人に渡されるまで内容を全てチェックされてから渡されます。

 

 

手紙のやり取り(手紙の出し方)

出すのも入ってくるのもチェックされます。

当然、施設内から出すのが特に厳しいです。子供宛にと思って書いたキャラクターのイラスト、ロゴなどを書いてしまうと黒く塗りつぶされてしまいます。

内容も施設内の事を書くのはNGです。

 

ちなみに、外から手紙や差入れを送る場合の宛先ですが、勾留先の警察署の後に【留置施設内】と書いて本人の氏名を記載すれば本人に届きます。

 

【例】

〒000-0000

東京都◯◯区◻︎◻︎町1-1-0

◻︎◻︎警察署 留置施設内 ◯◯◯◯様

 

手紙のルールなどについてはこちら↓

ky071811.hatenablog.com

 

留置課の人との関係

これはまた別の機会にまた詳しく紹介します。

留置課の人は、同じ署内の警官ではありますが、刑事とは関係ないので、詮索はしてきません。(罪名は把握してます)

施設内で大事が起きないように管理してる世話係警備に近い位置でしょうか。

ただ、施設に入りたての時は上下関係をはっきりさせる為か、やたら厳しいです。

まだ迷ってますが、告発レベルの事もされました。

まぁ、この辺はまた今度詳しく!

 

ご覧の通り、刑務所一歩手前って感じで、あまり人権がないのが現状です。

人それぞれ罪名や逮捕の状況はそれぞれあれど、逮捕という捜査の手段の中で、中には無罪の人もいる事を考えるとどうなのかなとも思います。

それでも中には大罪人もいるので、匙加減が難しいですね。

 

交通違反

痴漢や迷惑行為

喧嘩、万引き

 

など軽微なものに見えても、状況によっては逮捕されます

逮捕されたら、大小関わらず留置所の生活になります。

 

家族や友人、職場から引き離され、

不幸な人が増えるのは確実なので

日常生活は気をつけて真っ当に生きましょう👍

 

経験しないのが一番!

 

 

まだまだ細いルールはあるんですが、

機会があれば紹介していきます。

 

次回は勾留期間について紹介していきます!

 

 

ではではまた後日〜☞