勾留25日目(留置所の入り方)
はい、どうも僕ですが何か😎
少しだけ間が空いてしまいましたが、いつも通り日記から紹介します!
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◯月◯日(月):今日は7回目の風呂だった。15分という限られた時間の中で効率よく体や頭をキレイにして、浴槽で温まるコツが掴めてきてしまった。同じタイミングで入る人らのクセに合わせて手順も変えられるほどに。。。こんな技はいらない。。。
運動の時間では、隣の部屋のポン中が話しかけてきて、『良い人紹介するよ』と言ってきた💦
どうなってんだ、ここは。もちろんやんわり断ったが、これから気を遣うとなると面倒だな。
日中は刑事の取調べに呼ばれた。証拠品の確認をひとつひとつやって1時間くらいで終わった。まだそんな事してるんだ。罪を認めてるのに、全然進まない印象だ。警察組織はいつもこんなに時間かけてるんだろうか。
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そうなんですね。警察が怪しいと踏んで逮捕され被疑者が認めても、本当に確証の得たものや辻褄が合致しないといつまでも捜査するんです。
大変ですね…
という事でここから本題に入ります ↓
今回は留置所の入り方という事でカジュアルに留置所に入る時にする事を詳細にまとめたいと思います。
- 逮捕=勾留(留置所)
- 逮捕の連絡〈刑事〉
- 被疑者のデータ登録〈刑事か鑑識〉
- 再逮捕の場合
- DNA登録〈刑事〉
- コロナの感染確認〈刑事〉
- 所持品確認〈留置係〉
- 身体検査〈留置係〉
- 着替え〈留置係〉
- 留置所ルールの説明〈留置係〉
- 物品の購入〈留置係〉
- まとめ
逮捕=勾留(留置所)
職務質問や事情聴取により、取調べを受け決定的な物的証拠、状況証拠が出て確証を得たら逮捕状発行の元、逮捕になります。
『◯◯時◯◯分、⬜︎⬜︎により逮捕っ!』とドキュメンタリーなどでも見た事があると思います。
逮捕されると、有無を言わさず、少なくともその晩は留置所で過ごす事が決定します。
なので、逮捕されたという事はそのまま留置所で勾留されるという事になります。
逮捕の連絡〈刑事〉
逮捕されたら家族にその旨を連絡できるか?という疑問の答えは「ケースバイケース」です。
家族が共犯の可能性もあるので、刑事の判断によります。
自分から連絡するというのは間違いなく出来ませんが、刑事にお願いをして、事件の内容を判断して家族に連絡をしてくれるかも程度です。
勤務先や友人は絶対に連絡はしてくれません。
被疑者のデータ登録〈刑事か鑑識〉
逮捕が決定すると正式に供述調書をとります。基本は逮捕以降の調書が検察に提出されるからです。
なので、逮捕前に話した内容とほとんど同じ内容を逮捕後に供述調書として答える必要があります。刑事は分かっていようとも、本人から改めて直接語られた内容しか書けませんので、いかにも役所仕事とでも言うように効率の悪い事をする訳です。
一通り供述調書を取ると、留置所へ入る準備が始まりますが、その前に警察に逮捕者としてのデータを登録する作業に入ります。ここで前歴のある人間として登録されます。警察署にある鑑識室で登録作業を行う事になるんですが、少しその内容を紹介します。
前科と前歴の違いについてはこちら↓
写真撮影
全身写真、顔写真、マスクをつけた顔写真、横向き、斜めの角度付きの写真、髪をネットにまとめて撮る顔だけの写真などをそれぞれ数枚づつ撮ります。写真スタジオでもこんなに撮らないと思うくらい撮られます。
指紋登録
両手の指紋を指一本づつ細かく取ります。刑事や鑑識に手を動かされながら取るので、誤魔化す事は出来ません。というより、指の側面まで取る事になるので、誤魔化しようがありません。
再逮捕の場合
ちなみに再逮捕されると、前述の写真撮影と指紋登録を再度、一から行うことになります。一つの事件に対して一つの資料として提出する為なんでしょうけど、これも本当に効率悪いです。
刑事曰く『決まりだから』との事です。。。
DNA登録〈刑事〉
逮捕された事件がDNA検査を必要としなくても同じ様に前歴者の登録情報として行います。
鑑識室での登録が終わった後、DNA登録キットを渡されます。あたかも当たり前の様に流れの中で渡されるので、引き受けるのが当然と思えますが、DNA情報の提出は任意です。
僕はたまたま知っていた事もあったのと、それを高圧的に言ってきたので、お断りしました。
コロナの感染確認〈刑事〉
コロナの抗原検査を行います。時代を現してますね。確かに換気こそたまにしてますが、留置所という空間はずっと閉鎖された状態ですから。
しかし、陽性だからと言って留置所に入らないという事は出来ません。陽性だった場合は、状況により隔離できるスペースがある、近隣の警察署へ移送になるか、感染予防を施した部屋へ入るだけの事です。
所持品確認〈留置係〉
ここから、刑事から留置係に引き渡され、留置係の仕事になります。
刑事に証拠品として押収されたもの以外の所持品を一つづ確認していきます。
財布の中のレシートや会員カードなども一個つづ目録として書き記していきます。
荷物が多い人、財布の中に色んなものを入れてる人は1時間では終わりません。
(目録=一般に、物の名目・分量などを記した文書。書物の題名・分量を記した書籍目録、田畑の品等・員数・年貢量などを記した目録、所領に関する文書の目録など多種のものがある。 出典:学館 日本大百科全書)
身体検査〈留置係〉
所持品の確認が終わったら身体検査がはじまります。留置所の身体検査は体を触るほどではありませんが、まず留置官2名の前で衣類を全て脱ぎ、全裸になります。
全裸になったら浴衣を羽織ってスクワットを3回行います。
これをする事によって触らずとも力ませて、陰部周辺に隠したものを露わにする事ができます。
原始的で且つ理にかなった検査方法ですね。
着替え〈留置係〉
身体検査が終わったら、全裸の状態からまずは下着を履きます。男性の場合、パンツに禁止な形状はありません。
トランクスでもボクサーでもブリーフでも大丈夫です。
しかし、パンツ以外には禁止なものばかりです。
以下、留置所で着れないものです。
・紐付きのもの
・フード付きもの
・ポケットがあるもの
・紐を通していた穴が塞がれてないもの
・ボタンのあるもの
・ハイソックス
・スタッズやラメなど装飾付きのもの
・蛍光塗料付きのもの
最後の二つは装飾が取れたりして『責任とれ』と言われても困るからという事と、他の被疑者の衣類に付着してトラブルになるのを避ける為です。
それ以外は基本、他人を攻撃する事、自傷行為、隠匿行為を防ぐ為です。
逮捕時に着ていた服は、ほとんど留置所では着れないと思って良いと思います。
その場合は留置所で貸し出している上下のスウェットとTシャツ、くるぶし靴下にそれぞれ着替えます。
留置所ルールの説明〈留置係〉
無事、着替え終えると留置所のルールを説明されます。時間割が主な説明でそれ以外の細かいルールは省かれます。
留置所内で怒られながら覚えるしかないんです。
真っ当な人生であれば、覚える必要もないので、強く反対も出来ませんが、結果無罪の人も中にはいますから、あの高圧的な態度はどうなのかと思ってしまうのも事実です。
物品の購入〈留置係〉
留置所に入る前に、消耗品と衛生品を半強制的に買う事になります。
消耗品というのは、いわゆる本人しか使わないものです。
「歯ブラシ」
「うがい用コップ」
「タオル」
「歯磨き粉」
「固形石鹸」
全部セットでおおよそ600円程です。
600円以上の所持金があれば買わされますが、現金を持ち合わせていなかった場合は、貸出という名目で、購入せずに支給されます。
ちなみに、消耗品は使い方にもよりますが、平均20日程度で無くなります。
以上、購入品を購入していよいよ留置所に入場する事になります。
まとめ
いかがでしょう?項目で見るとそこまで多くはありませんが、お役所仕事で例外を認めない組織ですから、一つ一つ紙に書いてハンコ押してという作業をしながら進んでいきます。
逮捕され勾留決まると留置所に入るまで、2〜3時間は軽くかかります。加えてこの間はずっと手錠されてますから、もの凄いストレスです。
留置所の知識は自分で経験して得る必要もないですし、毎度この作業が行われる訳ですから、初犯だろうと再犯だろうと、警察の世話にならないよう暮らしたいものですね。
という事で、次回は逮捕状について紹介していこうと思います。
ではではまた後日〜☞