勾留8日目(釈放と保釈の違い)

 

はい、どうも僕です^ - ^

 

まずは8日目の日記から✍️

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◯月◯日(金):今日は購入したノートを使っていろんなメモや手紙ん下書きを書くつもりだったのに護送で検察の取調べだったので、使わなかった。あの長椅子、お尻が痛くなる。尻の形変わるんじゃないかと思うくらい。

担当検事だと言ってきた検事から初めて取調べを受けた。話し方が人情っぽいせいもあってか話しているうちに涙が出てしまった。

「言っている事に照合がとれれば情状も考える」と言っていた。

本当に人情的だった。

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検察の捜査は警察とは違う方面でも進めていくので

このあたりも、機会があれば紹介します。

 

 

 

という事で、

今回のテーマは

釈放と保釈の違い

 

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似たような言葉ですし、同じ意味じゃないの?と思う人もいますよね?

僕もそうでした💦

逮捕された有名人も

警察署の玄関で謝罪しながら出てきますよね?

あれはどういう意味でしょう?

 

今回はその違いと

保釈について詳しく紹介していきます。

 

 

 

 

釈放と保釈の意味

釈放と保釈の違いについて説明する前に

それぞれ辞書を引いてみます。

 

【釈放】許して放つ事。

【保釈】保証金を納付の上、一時的に釈放する事。

 

これに集約されてますね。

保釈はあくまで、釈放を許す措置のようなイメージです。

 

では、詳しく紹介します!

 

 

釈放のタイミングは?

ケースバイケースですが、釈放の決定を出すタイミングは何度かあります。

 

・勾留満期20日内で捜査が進まなかった為、証拠、嫌疑不十分扱いで釈放。

・勾留中に弁護士を通じて被害者と和解できて被害届が取り下げられたので釈放。

・罰金刑の為、拘束の必要がなくなり釈放

 

辞書の意味通り、無罪に近いイメージです。

 

 

保釈のタイミングは?

それでは保釈の場合はどうでしょう?

前の記事でも紹介したように、

勾留満期20日を超えると

裁判所宛に保釈請求を出す事が出来ます。

弁護士さんを通じて、色んな条件をクリアし、裁判所が請求を許可すれば、晴れて保釈となります。

条件をクリアしてるように見えても、判断するのは裁判官です。再犯の恐れや逃亡の恐れがあると判断されれば、却下となりますし、

被疑者に代わって、弁護士さんは知らないところで、

色んな書類を提出してくれてますが、保釈の理由が弱ければ請求は通りません。

 

ただ、何度も請求を出す事は可能です。

 

 

保釈の条件は?

芸能人はほとんどの人が保釈されてるイメージですが、

保釈の条件はそんなに簡単ではありません。

最低条件があります。

 

<身元引受人がいる事>

家族がいれば家族が一番望ましいようです。

次に望ましいのは、勤務先の社長などです。

以降は、彼氏や彼女、親しい友人でしょうか。

身元引受人となる人は、

「被疑者を監督する」旨の書類を書く必要があります。

被疑者との関係や引き受ける住所、保釈をお願いする文章などです。

基本、保釈後は身元引受人の所で住む事が条件です。

 

<保証金を納付できる事>

請求が通らなくても何度も請求できると紹介しましたが、

保証金を払うタイミングは請求の許可が出た時一回だけですので、そこは安心してください。

しかし、保証金は安いものではありません。

 

ちなみに、、、

僕は世間知らずだったので、初めて知ったんですが、保釈保証金というのは、

裁判が終われば全て返ってくるお金です。

保証金という名前の通りですね。

 

そんな保証金は被疑者の収入や犯罪内容に応じて裁判官が決めます。

 

芸能人は300〜500万円くらいが多い印象ですね。

元日産社長のカルロス・ゴーンは億越えですが、

逃亡したので、納付した保証金は当然返ってきません。

(お金を捨ててでも逃亡したかったんですね)

 

一般人の僕らは概ね150〜250万円くらいのようです。

僕は200万円でした💦

返ってくるとは言え、大きいお金です。

誰でも用意出来る訳ありません。

僕はありがたい事に親族から借りる事が出来ましたが、

親族も用意できず、本人にも貯金がない人はどうしたら良いのでしょう?

 

 

保釈支援協会から借りる

これも初めて知ったのですが、保釈保証金を貸し付けてくれる協会があるんです。

 

https://www.hosyaku.gr.jp/

審査はありますが、外にいる親族や引受人となる人が申請する事が出来ます。

裁判が終わるまでの2〜5週間程度の間、

金利というより手数料という形で

少し支払いながら、裁判が終わればそのまま弁護士さん経由で返すのでローンとはちょっと違う仕組みです。

被疑者やその家族、友人にとっては優しい協会だと思います。

 

ただ!注意したいのが、

身元引受人になるという事は

その辺の覚悟も必要だという事です。

信用してお金も借りて書類も書いた

だけど、被疑者が判決が怖くなって

カルロスゴーンの様に逃亡してしまうと、

その保証金は国に没収され

協会には返す事が出来なくなるので

まるまる借金に早変わりです💦

 

 

保証金の支払い方

保釈保証金は銀行振込で納付します。

弁護士さん経由で振り込んでもらいます。

保証金を納付すれば、

手続きは全て終わり、保釈になるわけですが、

振込である以上、銀行の営業時間内での確認になります。

 

裁判所で納付が確認とれれば、

速やかに留置されている警察署に保釈の命令されます。

命令が出されたら食事の準備していようが、

保釈の準備がはじまります。

部屋から出て、所持品の確認作業をして着替えて

釈放となります。

 

保釈までの流れ

最後に簡単に保釈までの流れをまとめてみます。

 

 

1)身元引受人の相談

20日を待たずとも準備はできます。

弁護士さんにお願いをし、身元引受人となってくれる人を探します。

警察が没収している自分の携帯電話などを持ち帰ってもらい、

連絡先などを教えます。

(被疑者から渡された手紙や所持品を持ち帰るのを『宅下げ』と言います)

 

 

2)誓約書や反省文の準備

接見(面会)に来てくれる弁護士さんに

相談し、誓約者や反省分を留置所内で書いて渡します。

 

 

3)保証金の段取り

身元引受人に借りてもらうのか、自分の口座から引き出すのか

どちらにしても弁護士さんや身元引受人に段取りしてもらいます。

 

 

4)保釈請求の提出

身元引受人に書いてもらった書類や自分で書いた誓約書や反省文、

弁護士さんの書類を保釈請求として提出します。

 

 

5)保証金の納付

許可がおりると、保証金額の指定があります。

【保証金額が提示される = 保釈許可された】

という事になります。

 

 

6)裁判所から保釈命令

納付が確認取れ次第、警察署にFAXで命令書が送られます。

この時点で裁判所は保釈請求を認めてるので、

命令書をFAXするだけ(?)で着金から命令までは早いです。

 

 

7)保釈

警察署(留置所)は保釈命令を受けたら、すぐさま被疑者を呼びよせ、本人と保釈準備にとりかかります。

ちなみに、

『24時間以内に保釈しなければならない』

とあるようですが、

着金確認から保釈まではおおよそ2時間程度のようです。

 

僕の場合は銀行の営業開始時間9時に着金してもらい、

11時には保釈されてました。

 

 

芸能人の保釈について

よく警察の玄関でマスコミに囲まれて

ビシッときめて、スーツ姿で謝罪してますよね?

 

「あれ?そんな格好で逮捕されたんですか?」

って思うんです。

 

実は芸能人は保釈と同時にスーツやスタイリング材、メイク道具等を差入れて、

留置所から出たら警察署のトイレ等で準備してから

マスコミの前に姿を現すそうですよ。

男性であれば留置所内は髭剃りもままならないはずですから💦

 

芸能人も大変ですね…

 

 

 

ニュースの報道だけ聞いてると

特に芸能人はポンポン、保釈されてるように感じますが、

紹介した通り、

弁護士さんがどんなに優秀だとしても

自分一人がお金をたくさん持ってたとしても

必ず出れるという訳ではないんです。

人知れず、保釈を断念せざるを得ない人たちもたくさんいます。

(自業自得なので、同情は必要ないですが)

 

逮捕されて家族や友人、勤務先に心配かけて

保釈を申請するにも、

心配かけた人達にお願いをして迷惑をかけるんです。

 

お金は返ってくるにしても

やっぱり信用は返ってこないですからね…

 

 

それでももし、

身近な人を保釈させたいという方がいて

そんな人にとって、この記事が参考になれば幸いです。

 

 

 

次回は再逮捕について紹介していきます。

 

ではではまた今度〜☞