勾留11日目(弁護士との関係)

 

どうも僕です^ ^

 

いつも通り留置所での日記から✍️

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◯月◯日(月):今日は月曜日、平日の割に自分も含め、留置所全体的に動きがなかった。髭をそったが乾燥もしてきたからなのか、顔じゅうヒリヒリする。。。自弁(購入品)のリストにあったニベアを明日買おう。19時ごろ弁護士が来てくれて色々と話した。家族も心配していて「気が狂いそうだ」とも言っているとのこと。。。ごめん、、心配だ、、早くでたい、、、本当にごめん。。。

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忘れてはいけないですね...

後悔と反省の気持ちは一生持ち続けていこうと思います!

 

 

それでは本題です。

 

被疑者と密接な関係にある弁護士さん。

今回の記事では、担当弁護士が決まるタイミングや関係性について紹介していきます。

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今回の目次です!

 

 

 

 

 

国選と私選の違い

まずはよく聞く「国選」と私選の違いです。

無知だった僕はなんとなく言葉が「国選」というだけあって

国に認められた凄い弁護士なんて勝手に思ってました笑

そういう事ではありません!

 

 

国選弁護士

国選というのは、その名の通り国が選んだ弁護士です。

勾留されている地区の「法テラス」の名簿を元に裁判所が選出した弁護士の事ですね。

これはランダムに選ばれます。

なので、刑事事件であっても借金問題しかやった事のない弁護士がつくこともあります。

一応、女性の被疑者や外国人の被疑者だと

そのあたりが考慮されるみたいです。

外国人が逮捕された場合の内容はこちらから↓

ky071811.hatenablog.com

 

私選弁護士

会社の顧問弁護士や個人的に知っている弁護士がいる場合、被疑者が弁護士を指定して費用等を弁護士と契約して、事件の担当をしてもらう弁護士の事を言います。

※弁護士事務所ではなく弁護士個人の指定のみです。

 

簡単に例えるなら

国か民間か

保険適用か実費負担か

無料か課金か笑

みたいなものですね。

 

なので、弁護活動の内容にも差が出てきます。

詳しくはこの後で!

 

 

国選弁護士が付くタイミング

逮捕直後は知ってる弁護士がいない限り、弁護士はまだ付いてません。

よく弁護士を呼べーっ!なんて漫画やドラマで聞きますが、、、

知り合いの弁護士がいなければ来ません!

 

『新件』で裁判所に呼ばれた際に、

裁判官から国選弁護人を付けるか聞かれ、

条件に適していて被疑者が望めば、

その日の夕方にはランダムで選ばれた弁護士が決定し、決定通知が留置所に届きます。

 

 

国選弁護士がつく条件

知っている弁護士(私選弁護士)がいない以上は基本、国選弁護士が付きますが、

一応、条件が一つあります。

 

『財力が50万円以下であること』

 

要はお金がない人は国が出してあげるよという事ですね。

被疑者は

財布の中のお金や預貯金の内容を自己申告で金額を提出して

国選の弁護士をつけてもらいます。

 

当然、国選弁護人として選ばれた弁護士さんは

国からその被疑者の為に動いた弁護活動の報酬をもらいます。

被疑者は1円も払いません。

 

 

勾留中の弁護活動

私選でもない限りは、裁判所が勾留決定した後に弁護士が付きます。

なので弁護士が付いても、10日(20日)の勾留の途中で釈放をさせるのは難しいです。

捜査が進んでいたり、本人が認めている場合がほとんどなので。

 

ではどんな弁護士は

弁護活動をしてくれるのでしょう?

 

 

釈放を目指す

釈放させるのは難しいと書きましたが、

絶対無理という訳ではありません。

事件によりますが、被害者がいた場合には

和解(示談)を目指して、被害届けを取り下げてもらえれば釈放になります。

(余罪の疑いがなければですが、、、)

被害者の方に示談金を支払ったり、

説得したりと和解に向けて動いてくれます。

 

家族や友人、勤務先に連絡

勾留されれば当然、『逮捕されました』なんてメッセージは送れませんから、

被疑者のスマホを預かったり、被疑者の家族や知らせたい相手の住所を聞いて、

手紙を送るなどして、逮捕された旨の報告をしてくれます。

相手が連絡を受けて、弁護士に問合せすれば、

弁護士が詳しく被疑者の状況を教えてくれます。

接見(面会)禁止がついてしまうと、

手紙のやりとりすら叶いませんので、代わって弁護士が伝達してくれます。

僕は最初はこれでした。

手紙を書いても送れないので、僕に代わって手紙を送ってもらってました。

 

心の支え

初めて逮捕された人からすると、留置所の環境も相まって、

『自分はこの後どうなってしまうんだ』という不安が毎日押し寄せてきます。

僕もそうでした。

罪の反省もしてましたが、どういう手順を踏んでいくのか、

誰も何も教えてくれませんので、明日の自分が予想つかなくて怖くなるんです。

弁護士は慣れてますで、優しく教えてくれますし、

被疑者の弁護士なので、愚痴やそれまであった警察とのやりとりなどを聞いてくれます。

それだけで、気が落ち着きますし、何を目指せばいいのか明確になりますので、

反省もしやすいと思います。

 

ちなみに、留置所では

被疑者には弁護士を呼ぶ権利がありますので、

留置課の人にいつでも弁護士を呼んでくれ

お願いする事は可能です。

来る来ないは弁護士次第ですが...

 

必要であれば便箋やノート、封筒、切手などを差入れもしてくれます。

 

不起訴に向けたアドバイス(弁護活動)

本人が本当に罪を犯していなければ、不起訴になる為のアドバイスをしてくれます。

警察、検察は逮捕した以上、何がなんでも起訴を目指してきますので、

厳しい取調べや環境に負けて楽になりたいという気持ちも出てきちゃうんです。

弁護士に話す事で、楽にもなりますし、

サインしなくていい書類や、応じなくていい事も実はあったりするので

そういったアドバイスもしてくれます。

 

更に私選で、その犯罪の弁護活動の経験が豊かな弁護士だったら、

起訴間違いない被疑者も不起訴に出来ることもあります。

得手不得手もあるんでしょうけど、

成功報酬は結構大きなお金ですので、弁護士も頑張ってくれます。

勾留中に検察や裁判所に対して、不起訴であることを説得してくれるんです。

その他どんな事をしてるか詳しい事は不明です。

 

そういったアドバイスや面会の回数も国選と私選は雲泥の差が出ます。

国選は週1くらいがいいところでしょうか?

私選は必要であればいつでも来てくれます。

 

 

保釈を目指す

残念ながら起訴された場合、次に目指すのは保釈です。

国選、私選限らず

裁判所が許可を判断し、保釈保証金を支払うんですが、

成功率は違うようです。

といっても何よりも本人の反省や気持ちが一番なので、本人次第でもあります。

 

保釈についての記事はこちら↓

ky071811.hatenablog.com

 

裁判

無罪なのか、執行猶予なのか、罪を軽くしてもらうのか、

これはケースバイケースですね。

無理なものは無理ですし、被害者の有無でも変わってきますし…

弁護士とも裁判で判決が出れば、お別れになります。

私選の場合は、このあたりで費用の請求になります。

残念ながら有罪で実刑になってしまったら、

事前に裏の取れた家族や友人、勤務先などに請求する事になります。

 

 

弁護士費用について

では、弁護士費用はどうなってるんでしょう?

どのタイミングでどれくらい払うものなんでしょうか。

これも国選と私選では全く違いますので、それぞれ紹介します。

 

国選弁護士

国選であっても国からの成功報酬が出ます。

しかしそれ以外は

面会は5回目以降は¥0だったり、成功報酬も国が予め決めてますので、

相場通りといえば相場通りという動きにしかなりません。

 

ちなみに僕の国選弁護士さんは、とても親身になってくれ、

色々と動いてくれたので、恵まれてました。

不幸中の幸いだったと思ってます。

 

私選弁護士

面会一つにしても1回3万円など、弁護士事務所が決めた金額で動きます。

なので、刑事との取調べなどで動きがあって相談する為に

弁護士を呼べば、何時であろうとすぐさま駆けつけてくれるでしょう。

 

私選でどれくらい面会して無理を言うかにもよりますが、

上で紹介した50万円以上の財力が無ければ国選を頼む事ができるというのは

勾留から裁判が終わるまで

相場でおおよそ50万円程度のお金がかかるという意味なんです。

 

ちなみに刑事事件について

弁護士事務所をネットで調べてみると、、、

 

勾留前の釈放=8万〜15万円

面会=3万〜4万

示談による不起訴=10万〜30万円

 

こんなイメージのようです。

事件の大小、ケースによって変わりますので

詳しくは相談が必要です。

 

「刑事事件 弁護士 地域」

ググると良いと思いますよ🙆

 

請求金額のタイミングですが、

国選、私選問わず、裁判が終結した時点で精算されるようです。

 

 

その他

 

何もしない弁護士

弁護活動について紹介してきましが、こちらから何もアクションを起こさず、

かつ担当の弁護士が忙しかったり、

刑事事件が不得意だったり、

やる気がない弁護士だった場合には面会にもなかなか来てくれないですし、

保釈への手助けもしてくれません。

弁護士からすると

あなたのケースだとどうせ1ヶ月半後には執行猶予で出れるよ

と思ってるからです。

悪い言い方をすれば、決まった小単価の国選の仕事をするよりも

私選だったり、自分の仕事してた方が効率的なんです。

 

何も知らない弁護士

勾留されると捜査が進みます。警察や検察は、裁判所に判断してもらう為に、証拠品や取調べの調書などをまとめます。

一つの事件でも数百枚レベルのファイルになります。

実はこの資料などの進捗状況は弁護士は見れないんです。

被疑者本人からの報告でしか知る術がありません。

その為、保釈を望んだり、アドバイスを求めるには被疑者側も正確に、かつ適時報告する必要があります。

弁護士はこちらから何も教えなければ、何も知り得ません。

勝手には動いてくれません。

 

勾留を防ぐ

話が前後してしまいますが、

刑事事件が得意な弁護士なら逮捕で連行された時点で交渉に入ってくれます。

勾留前なので、私選になりますが、、、

以前に紹介した通り、警察は逮捕したら48時間以内に

事件として検察に送らなければなりません。(送致)

このような動きがある前の方が釈放の確率は上がるらしいです。

警察も不当な逮捕も中にはありますし、勾留する程ではないという事件もあるので、その辺りを交渉するわけですね。

「逃亡の恐れがない」

「違法な逮捕、不備がある」

と言ったあたりが一般的ですかね。

当然、成功報酬がかかりますが、勾留されれば

強制的に社会や家族から切り離されますから、

知っている弁護士がいれば早く相談する事に越したことはありませんね。

 

まとめ

法のスペシャリストである弁護士も人間です。

いくら弁護人とはいえ

卑劣な犯罪を犯して、自分勝手に

ここから出してくれと一方的に依頼しても

親身には動いてくれませんし、

不安だからと言って毎日のように呼び出しても

来てくれません。

弁護士も暇じゃありませんから。

 

ただ、弁護士の方から色々と提案してくれる事もないので、こちらもそれなりの知識を持って

『保釈に向けて動いて欲しい』

『保証金を借りるよう家族に相談したい』

『こんな差入れが欲しい』

相談をする事が望ましいです。

 

知らない者が馬鹿を見る

 

そんな環境でもあります。

 

当たり前ですが、

法を犯してしまったら、まずは罪を悔い改め反省をし、真っ当に生きる誓いをした上で弁護士さんと二人三脚で社会復帰を目指しましょう!

 

 

 

次回は少し脱線しまして、

留置所でのあるあるネタをまとめようと思います!

(誰が共感すんだ?)

 

 

ではでは、また後日〜☞